そんなわけでコードギアス完!
結構、ここまでグダグダな展開になっていたけど(主に登場人物の知能指数的な意味で)、なんかもうこの最終回観たらそういうの全部『まぁ、良し!』でまとめてしまいそうな気分です。
なんていう爽快感か。
脚本:大河内一楼
絵コンテ:須永司、村田和也
演出統括:村田和也
演出:秋田谷典昭、三宅和男、馬場誠、北條史也
作画監督:千羽由利子、中田栄治
作画監督協力:石田可奈、坂本修司
■ウザ系二人
とりあえず、基本的に最近ウザ度急上昇だったカレンとナナリーは中盤まで普通にウザかったです。
特にナナリーは喋れば喋るほどウザいことに。
■狂犬カレン
基本的にカレンの戦いは日本を取り戻した時点で終わってたのね。
中華連邦辺りまではルルーシュへの恋心で付いていったけど、それも最終的に日本を取り戻すと思っていたから。
日本を取り戻した上に振られた以上、カレンがルルーシュに協力する理由はないってことか。
学園でのキスシーンはつまり、「ルルーシュが必要とするなら一緒に戦うけど、ルルーシュが自分を必要としないなら日本を取り戻した以上協力はできない」と。
そこら辺は戦後、黒の騎士団に残らずに学生をやっていたことからも窺える。
軍に残っている他の面々と違って、カレンは本当の意味で日本を取り戻すためだけに戦っていたんだなぁ。
まぁ、でもスザクとカレンの口喧嘩聞いてて「そうはいっても黒の騎士団も組織だよなぁ」ってのは思う。
言いたいことは分かるんだけど、それを組織という単語で表してしまうと、ちょっとだけ「うん?」ってなる。
■陵辱ナナリー
神楽耶を泣かせた時といい、ルルーシュさんはホンマ精神的陵辱の天才やで!
ルルーシュを断罪しつつもやっていることはルルーシュとまんま一緒って辺り、二人は兄妹なんだなぁって感じです。
黙ってやっちゃうルルーシュと、大声で叫んでしまうナナリーって違いはあるけれど。
自分を『正義を装う悪』だと思っているルルーシュと、自分を『悪を装う正義』だと思っているナナリーっていう相違でもある。
というか、あんな自信満々にギアスに抗ってみせると息巻いていたナナリーが多少抵抗しつつもあっさりとギアスに掛かったのにはびっくりした。
やっぱり『ルルーシュが自分にギアスをかけるはずがない』という思い込みからの行動でしかなかったか。
それにしてもギアスにかかってルルーシュに笑顔でスイッチを差し出すナナリーは、なんていうか『調教完了!』って感じで非常にゾクリと来た。
その後、必死に追いかけるナナリーにルルーシュが向ける視線が素晴らしかったです。
というか、あの状況じゃあナナリーに勝ち目なんかないよなぁ。
てっきり自分とダモクレスごとルルーシュを吹っ飛ばすつもりなのかと思ってたら(というか、ルルーシュも多分そう思ってたと思う)、この後ダモクレスを使って『悪の親玉』になるつもりだったとは。
それじゃあ、ここでダモクレスを吹き飛ばすわけにはいかないよなぁ。
そうなるとナナリーはフレイヤの起爆スイッチを押すわけにもいかないわけで。なのに目の前にルルーシュが立っているという状況ではナナリーには選択肢なんかない。
しかも売り言葉に買い言葉で自分の目的を話してしまうなんて、色々と甘過ぎるなぁ。ナナリー。
自分の本当の目的は最後まで黙っておくべきだったし、ギアスがあるんだから目は最後まで見えないフリをしとくべきだった。
まぁ、そうなると話が進まないんだが。
それにしても最終回のナナリーは色々と最高過ぎる。
主にエロい方向で。
胸元がガバッと露出した服着せられて引き回しとか、ルルーシュの趣味は素晴らし過ぎる。
恐らく、戦後ルルーシュの妹ってことで酷い目に合わないように、あえて他の面々よりもキツく当たっていたんだろうなぁ。
ルルーシュが死ぬ瞬間に全てを理解して泣き叫ぶナナリーには、流石につられてコッチもウルッと来てしまった。
というか、今回のナナリーの作画力入りまくりです。
それにしても、あの滑り台は確実に死に際にナナリーと会話するために設置されてるよなぁ。うん。
■ルルーシュ、なんですぐ死んでしまうん?
『ゼロレイクエム』ってのは『正義の味方であるゼロが悪逆皇帝ルルーシュに送る鎮魂歌』ってことだったのか。
それにしても死んでしまったなぁ。ルルーシュ。
実況板とか観ると生存説を唱えている人もいるみたいだけど、自分としてはあっさりとあそこで死んでいることを希望。
というか、あの状態だとルルーシュの死体は民衆によって引き摺り降ろされて酷いことになる気が・・・
ナナリーの精神的外傷が心配です。
Aパート最後の悪の皇帝が世界を征服エンドはゾクゾク来た。
別にあそこで終わって、世界はルルーシュ皇帝が統治しましたで終わってもいいぐらい。
■二代目ゼロ
登場した瞬間、やられたって思った。
てっきりスザクはダモクレスで本当に死んだのだと思っていたので・・・
最後の最後まで出し抜かれてしまいました。
これまでの布石を考えると十分予測可能な結果だとは思うけど、完全に予想の範囲外だったなぁ。
ゼロの中身がスザクであることは、この際どうでもいい。
新しいゼロの存在が扇達に認められなくても、少なくともルルーシュをゼロが倒したという結果だけは残る。
下手したら、あれはゼロの名を騙ったレジスタンスの犯行とだけ取られる可能性もあるけど、スザクが自分の正体やルルーシュの考えを人に話せば、納得する人も多いだろう。
何しろ、スザクにはあそこでルルーシュを殺すメリットがない。
そのままでいれば皇帝に次ぐ地位に就けるハズだし。
更にはゼロに従う者としてシュナイゼルがいるので、黒の騎士団や超合集国を丸め込むのは簡単だろう。
なにしろ、すでに実績がある。
ここまでくるとあの黒の騎士団の馬鹿っぷりも、この展開に違和感を持たせないための計算なんじゃないかと思えてくる。
しかし、スザクが中身のゼロは変態性能過ぎる(笑
きっとルルーシュを殺した時のこの動きのせいで、後世の史実を元にした映画とかだと、ゼロは武にも知にも優れた指揮官として前線でバリバリ活躍してたってことになってそうな予感。
■その他諸々
なんかもう感無量って感じで、これ以上語る言葉がない感じです。
後半は自分の中でだいぶ株が下がっていたので、まさかコードギアスの最終回がここまで心にグッと来るとは思いませんでした。
他のキャラクターはともかく、ルルーシュだけはブレが無かったのが良かったです。
以下、色々箇条書き
・扇とヴィレッタの結婚式の写真にシンクーがいなかった・・・フラグ回収?
・扇首相就任ですか。とりあえず不幸になれ、ただしヴィレッタとお腹の子供は幸せにしつつ不幸になれ!
・オレンジはオレンジ畑に。名誉の二つ名を栽培しつつ余生を過ごすつもりか。罪はギアスで操られていたということで逃れたのかなぁ。あるいはゼロが便宜を図ったか。
・アーニャは相変わらず露出度高い。
・C.C.は空気。
・で、結局ジノはいつ本気出すのん?(笑
■総括
終わってしまえば素直に「面白かった」といえる作品でした。
まぁ、結局細かい展開の粗とか忘れ去られた伏線とかは数え切れないほどあるけど、それもこの際目を瞑ろうと思う。
瞑ろうっていうか、製作者に見事に塞がれてしまったわけだけど。
製作スタッフの皆様、長い間お疲れ様でした!
▽関連サイト▽
・コードギアス 反逆のルルーシュR2 公式サイト
・コードギアス 反逆のルルーシュ R2/ウェブリブログ
・コードギアス 反逆のルルーシュ ブログコミュニティ - アニメブログ
・コードギアス - トラックバック・ピープル
・「コードギアス反逆のルルーシュR2」レビュー4 :アニメレビュー トラックバックセンター
・コードギアス 反逆のルルーシュR2 - アニメスタッフデータベース - livedoor Wiki(ウィキ)
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